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2007年6月 8日 (金)

テイスティングレポート『和の月』

Nanotsuki 茨城県大洗町にある「月の井酒造店」の「和の月(なのつき)」の味には「涙と愛と夢」がたたみ込まれています。
ピンと来た方は多いと思いますが、この蔵の坂本敬子社長は「さいごの約束」の著者で、昨年はテレビドラマ化されました。舘ひろしがご主人(故人)の役で、現社長役の安田成美の凛とした姿に感動して見たことを思い出します。

現社長は、それまでは専業主婦ですから酒造りには携わっていなかったのですが、酒蔵の当主たるご主人が食道ガンに冒されたことから、酒造りの灯明を消さんと志を継いで、蔵を守り、新たな挑戦を始めたわけです。ご主人の闘病と共に並大抵な苦労ではなかったことは著書からもうかがい知れます。(『さいごの約束・・・夫に捧げた有機の酒「和の月」』、文藝春秋
そしてドラマにもなったその酒が「和の月」なんです。病気療養中のご主人のために有機野菜を買う奥様(現社長)が「なぜうちのお酒は有機じゃないんだろう、有機のおいしくて体にいいお酒を」と思い立って、大変な苦労の末に生まれた酒です。
この「和の月(特別純米)」は、たぶん県内でも大変に入手困難のお酒のようですが、茨城の方のご厚意により分けて頂き、味わうことが出来ました。「有機」という潜在意識を払拭して飲んだとしても、本当に清々しいお酒でした。優しい艶やかさが魅了するパステルカラー調な香りと米の甘味、そして後には凛としたというか潔いキレで、その酔いは「楚々としたお母さんにふと甘えることができたときの耽美な充足感」に似ているのではとさえ思います。(うちのオカンは違ったけど・・) 五感で無為になって堪能した後に、「有機なんだ」とあらためて気づかせてもらえば、「2度おいしい」ということだし、「今日一日頑張った自分の体と心をメンテナンスしてあげている」と実感することでしょう。
ちなみに、今月出版されて当店も本の中で「日本酒がおいしく飲める店」で掲載されている「日本酒入門・蔵元を訪れ美食を楽しむ」(ダイヤモンド社)でも、この「月の井酒造店」は紹介されていますので、是非書店でお買い求め下さい。
「月の井」といい「来福」といい「郷乃誉(花薫光)」といい、茨城には見過ごせない銘酒があります。
自分へのご褒美になるお酒、ご馳走様でした。今度手に入ったら、「和の月」の杯を片手にもう一度ドラマをみたいなぁ。http://www.bunshun.co.jp/jicho/nanotsuki/nanotsuki.htm


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» 和の月(なのつき)「特別純米」有機栽培米 [日本酒ブログ(由紀の酒)]
 昨晩は茨城県の月の井酒造店さんが醸す、和の月(なのつき)「特別純米」有機栽培米をいただきました。このお酒は癌で蔵元である旦那様を亡くし、お酒を売るために新聞広告に載せるつもりで書いた奥様のレポートがきっかけで有名となり、非常に入手困難となったお酒です。詳しくは下記のリンクを参照してください。開栓は1週間前です。  上立ち香は穏やかながら米々しく生き生きと感じられる。含むと、酸味の押し出し強く、口中にキュキュっと滑り止めがかかるよう。ふつふつと湧き上がってくるかのような旨みは複雑で、このお酒に... [続きを読む]

受信: 2007年8月27日 (月) 13時05分

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