「越乃景虎」蔵を訪問
蔵見の時は、まだ「名水仕込み」を仕込んでいて、終わるのは3/10頃ということですが、大寒のとき汲んだ水は澄んでいて良く(水がぬるんでくると良くない)て、そういった良質な水を0.1ミクロンの濾過器に通すわけですから、もちろん塩素など使う必要もなく、旨い「越乃景虎」を仕込めるということです。
見せて頂いた「麹室」は、壁を新しく檜に貼り替えたのですが、その時に壁の環境が変わっただけで製麹がうまくいかなくなってしまった話をお聞きし、ちょっとした変化でも影響するデリケートな酒造りを再認識させられました。
ちなみに、諸橋酒蔵さんは「半仕舞(はんじまい)」の仕事です。よその多くは「日仕舞(ひじまい)」で毎日1本搾るのにたいして、半仕舞は(「仲」と「留」の日が分かれるため)2日に1本搾ることになります。効率が半分のようですが、丁寧な手造りをしている蔵だからこそ、あえてこの方法をとっているのです。
今回も高橋杜氏さんの貴重なお話を伺えました。前回は酒造りを人生や子育てに例えてお話しして下さったことが思い出深いのですが、今回感銘を受けたことは「杜氏の心情」です。23歳でカシラになった高橋杜氏が今でも一番大事にする作業、それは「何回見ても同じであろうが、酒を注意深く何度も何回も見回ること。それによって常に酒に接すること。(謙遜して)俺は学もないから、こういう風に仕事するだけなんです」と。当たり前のようで、なかなか若い人は怠りやすいことであり、他の職業にもあてはまります。頭の下がる言葉です。
また、新潟県が期待する新しい県内産酒米「越淡麗」への杜氏の手応えについて尋ねたところ、ふくらみ・柔らかさは高嶺錦に勝るほどだということです。実際、越淡麗で造った大吟醸をその場で試飲させてもらったら、大変柔らかくて含み香も上品で、(酵母の違いもあったのですが)一緒に試飲した山田錦の大吟醸を勝るとも劣らない旨さでした。試飲といえば、蔵見だからこそできるマル秘の試飲もさせてもらい、最高の幸せでしたよ・・

杜氏はさらに「有機米の酒」の努力も語って下さり、これからが楽しみです。
蔵見学のあとは、社長さんのお話を伺い、なんとさらには、高級割烹にて豪華な昼食までご馳走になってしまいました。「のどぐろ」のでかかったこと!社長、ありがとうございました。



コメント