南会津に風が吹く(2日目)
(前回から続く) 湯野上温泉での美味しい宴会も終わり、飲み足りない輩は幹事部屋へ集合し、サイクリング談義に花を咲かせ、先輩たちの懐かしい思い出話はQ太郎には新鮮で興味深く聞き入っていたのですが、特に初代会長のKさんの話には爆笑しっぱなし。軽快なチャキチャキ口調で人を笑わせるネタ満載のKさんはなんと、オントシ85歳なんです
大正・昭和・平成をの次元を縦横無尽に走り続けているスーパーマンKさんは、Q太郎の知っている限りでは日本一のタフガイです。この日も、集合場所の浅草(京急で浅草駅に到着しても東武線の駅まで階段が結構ある)まで、一人で自転車と荷物を背負ってきていることですら凄いことです。ましてや、初日はほとんどみんなと同じコースを走ったんですよ。峠も含めて!休憩時に悠々と煙草を一服する姿はなんとも格好良い。 でも、Kさんはこうしてみんなと楽しく走れるようにしているために、毎日怠らずに2時間ずつ自転車を漕いでいるそうです。(毎日2時間ずつ酒飲んでいるだけのQ太郎よ、オイ、これからどうする?)
かくしゃくとしたKさんの衰えぬ生命力の源を勝手ながら分析すると、①酒を楽しく飲む(昔はクラブ一番の酒豪だった) ②昔も今も相当お茶目である ③ちょっとエッチだった ④運動を怠らない ⑤いつでも周りに仲間がいる ⑥常に目的を持っている ⑦これまでの経験を今日と明日に活かせる ・・・でしょうか。田舎道でKさん走る後ろに回って、彼の小さくて偉大な背中を追って自転車を漕ぐときの一体感というのは、彼のオーラを浴びているようなんです。
2日目の難関は天栄村の先の「馬入峠」。前日の疲れもあり、さすがにみんな厳しい登坂となりました。しかし、サイクリングは厳しい登りの後には爽快なダウンヒルが待っています。汗ばんだウェアに重ね着したウィンドブレーカーがバタバタを音を立てて颯爽と、そして一気に下って行きます。周辺は高原や原生林という自然に恵まれた「羽鳥福良線」を北上した先は、猪苗代湖の湖南。おおっと、今度はYさんがパンクだ!Q太郎にDAHON HELIOSを譲り渡して乗り換えたスラムレッド搭載のDAHON最上位モデルの新車がパンクした。DAHON勢あやうし。これまたHELIOSに乗っているOさんに「次はきっと0さんですよ、次、パンク・・」と焦らせるしかない。DAHON組3人がパンクすれば、DAHONならずDOBONと言われるのは必至である。本当は「今度は自分の前輪がヤバイぞ」と焦っているのだが。ともかくも、焦りを紛らわせるために道ばたで【名物・赤腹の串焼き】を買い食いでもするしかないのでした。
湖南町で昼食を取ることとなり、「大阪屋」というラーメン屋さんに入ったのですが、次から次への来店客という凄い盛況ぶり。福島県民のラーメン愛に感服。味もバツグンだし、注文した【みそチャーシュー麺】のボリュームといったら、食べても食べても減らない!!どんぶりの底から盛り足されている仕掛けでもあるのかと思うほど。前日の昼ラーメンに引き続き、恐るべし福島ラーメン![]()
食後は湖畔を走るが、みんな腹一杯ラーメンなどを食べた直後だから、それぞれがラーメンの「おかもち」を持って走っているようなもので、まったりとスローペース。
その後、またQ太郎の自転車が故障(リヤブレーキ)するも、当ツアーの隊長である「日本の津々浦々の道を知る酒豪Tさん」と「クラブ随一の走り屋アニキ」で「メカニック・ゴッドハンド」でもある「シャカリキ獣医」のOさんがあれよこれよと直してくれて、再びの離脱は免れる。そして後泊する3名と分かれて、本隊は最後の峠越え。
計画では最後の砦として「三森(さんもり)峠」(三森トンネル)経由のコースと「御霊櫃(ごれいびつ)伝説」のある「御霊櫃峠」を越えるコースと2班に分かれるかという話もあったのだが、「御霊櫃」というおどろおどろしい名前に皆の心は後ずさりしたのか、「両肩に何か背負ってきてしまったら・・」とか「御祓い塩持ってきてない」とか、まあ結局のところ、新幹線の時間に間に合わないという健全な理由をもってして自分たちの気持ちを納得させ、「全員で三森峠!」を選んだのです。
が、しかしながら、中央分水嶺の峠「三森峠」もなかなか我々の体力を消耗させてくれました。郡山駅までの最後の平坦路は皆、取り憑かれたように(やはり三森トンネルでもらってしまったのか)無心となってひたすらハイペースで走り続け、列車で先回りしていたスーパーマンKさんと無事に合流。新幹線で祝杯を揚げなら帰路へ着いたのでした。メンテナンス不足の自分を反省しつつも、充実した2日間。熟練の先輩方に支えられて安心で楽しいサイクリング・ツアーとなりました。皆さん、ありがとうございました。



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