【とりQ】では、もともと東北の酒を好んで取り扱ってきましたが、大震災以後はさらに積極的にご来店客やブログ閲覧者にアピールすることで、唯一当店ができうる東北応援の一環としてきました。個人的には(Q太郎)、なるべく足繁く宮城・福島に行って宿泊して観光もするようにしてきました。現地を走り回って、地元のラジオ・テレビ放送を見聞きして、その地の人たちのお話を聞いてるうちに、やはり今、「ふくしま」が県全体として相当厳しい状態であることを切実に感じてきました。
まず私たち【とりQ】でも地道にできることは、「風評被害」に対抗し払拭することです。
郡山市の東方面、「川内村」からは北西にある「田村市」の船引(ふねひき)という場所に、【玄葉本店】という酒蔵があり、銘酒「あぶくま」を醸しています。社長自らも杜氏となって少量を丁寧に造る酒は、「全国新酒鑑評会」でも連続で金賞を受賞したり、今年は酒造関係者が「本当に旨い酒」を選ぶ大がかりなブラインドテイスティング選考会にて上位入賞するなど、今や「福島の隠れ銘酒」として確実に地盤を築いているようです
【とりQ】でも、いつか取り扱いたいと思っていたお酒ですが、大震災と原発事故によってそれは当店が宣伝する「決意」となりました。そこで、アポなしで酒蔵へ行ってみたのです。なまこ壁の長い蔵が歴史を感じさせ、街道に面した部分は風情のある店構えになっています。辺り一帯は、割合と店舗や民家が建ち並び、交通量も多く、蔵はそんな町の喧噪と共存しています。そして、ここは原発から遠くない距離でありながら、地形的な理由から放射線量が少ないエリアで、児童たちも自由に登校できているようです。

現在出荷している酒は原発事故以前の造りのものですが、これからの造りについても、私たちはなんら不安がありません。福島米の安全宣言もありましたし、大切な「水」も大丈夫です。もちろんそれに加えて造りの際はしっかり「検査」が入ります。このように安全な食品なのに、これからの出荷に風評被害が影響するのではないかという不安は悲しいものです。
蔵は、もう「造り」の準備が始まる忙しい時期となっていますので、迷惑をかけぬように店先にご挨拶させていただきましたが、こちらの気持ちを喜んで受け止めていただきました。創業文政六年、180年以上の歴史をもつ蔵の酒は「エノケン」も愛した味。食事を引き立てる優しい風味を愛でながら、あなたも玄葉本店そして福島を応援してください。
福島の食品を消費することは募金以上のダイレクトなアクションになると思います。
週明けから、【あぶくま】を特価にてお出しいたします。まずは、料理との相性も広く、蔵の実力をわかりやすいレギュラー酒「特選純米」から提供しますのでお楽しみに。
(玄葉本店さんは玄葉外務大臣のご実家でもありますが、当店はそのしがらみは一切関係ありません)
